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犬の食物アレルギーについて

2013.10.24
最近ではかゆみのある皮膚炎の中でアレルギーが関与する皮膚疾患が多くなってきたように感じます。なかなか治らないかゆみは見ているだけでかわいそうで、どんな食餌がいいのかと聞かれます。そのかゆみが食餌と関係があるのか、食餌の変更で改善する可能性があるのかを調べる方法はありますが、費用と手間がかかります。そこで今回は食物アレルギーについてお話ししましょう。
 
犬のアレルギー
ノミアレルギー
■接触アレルギー
■吸引性アレルギー(アトピー)
■食物アレルギー など
 
食物アレルギーとは
■食物有害反応のひとつ。
■さまざまな年齢で発症し、時間とともに症状が進む。
■食物中に、分子が大きく、消化されにくい蛋白質が含まれていると、その蛋白質を体内の免疫システムがアレルゲン(アレルギーの原因)と認識してしまうことによってアレルギーが引き起こされる。
 
食物アレルギーの症状
■皮膚症状としてはアトピー性皮膚炎と類似することが多い。
■指の間、わきの下、内また、肛門まわり、顔面、顎などに発赤と脱毛、象皮様の皮膚の肥厚などが見られ、細菌感染などの二次感染を併発していることが多い。
■下痢などの消化器疾患として発現したり、慢性外耳炎だけだったりすることもある。
■アトピー性皮膚炎とは異なり、季節性がなく、またステロイド治療に反応しにくい。
 
食物アレルギーの診断
 かゆみのある皮膚疾患のうち、ノミアレルギー、外部寄生虫(疥癬、アカラス、ツメダニなど)、細菌、真菌(マラセチアなど)を除外します。食物アレルギーでもこれらの二次感染が多いので感染があればまずそちらを治療しておきます。除外できてもまだ強いかゆみが残っていたり、一度治療に反応してもすぐに再発を繰り返す場合などには基礎疾患として何らかのアレルギーの存在が疑われます。 

 食物アレルギーを引き起こすリンパ球の反応には、IgEが関与するⅠ型とリンパ球が直接反応するⅣ型の2つの反応があり、それぞれ検査方法が異なります。

アレルギー強度検査
まず、かゆみの原因としてなんらかのアレルギーが関与しているのかどうかを調べる検査です。陰性なら食物もハウスダストも関与していません。
〈アレルゲン特異的IgE検査〉
Ⅰ型アレルギーが関与している場合その原因物質(ダニ、花粉、食物の種類など)を検出する検査です。
〈リンパ球反応検査〉
原因食物アレルゲンを検出する検査です。主要食物と除去食のそれぞれのアレルゲン検査があります。
 
アレルギーが関与しているのか
      ↓
アレルギー強度検査       → 陽性何らかのアレルギーが関与
↓                  ↓        ↓
陰性:アレルギーではなく他の疾患  アトピーを疑う時 食物アレルギーを疑う時
                              ↓        ↓
                   アレルゲン特異的lgE検査 リンパ球反応検査
                           
除去食試験 
 食物アレルギーが強く疑われて上記のような検査を行わない場合、短期除去食試験という方法もあります。アレルギー反応は今まで食べたことのあるものに対してしか発現しないため、食べたことのない材料を使って調理した食べ物を4~8週間与えることによって症状の改善が見られるかどうかを調べる検査です。可能ならば自家製食が理想的ですが、調合・調理が困難でもあるため、新奇蛋白として魚やカモ、カンガルーなどで作られたフードを使用できます。

 食物アレルギーの治療

食物アレルギーは原因となるアレルゲンを特定し、それを含まない食事を与えることによってのみ改善が期待できます。ただ二次感染も発症しやすいため、症状に応じて感染のコントロールも必要となるでしょう。長期にわたる食物はビタミン、ミネラル、必須脂肪酸などを含む自家製食が理想的ですが、試行錯誤が必要なので抗原を含まない市販フードを選択することも可能です。

皮膚科用フードの種類

   一般的な皮膚用フード:皮膚によいとされている成分が含まれているフード。
   除去食用フード:特定の原材料で作られたフード。新奇蛋白を使用。
   低アレルギーフード:アレルゲンとなる蛋白質を加水分解して低分子とすることによりアレルゲン性を低下させたフード 

 食物アレルギーはその原因を特定しない限り治療が難しい疾患の一つです。ですからかゆみのある皮膚症状が出たからといってどんな食事がいいかと聞かれても返答がとても難しいです。まず、最初は皮膚検査を行って除外診断をするところから始めなくてはなりません。かゆさというのは痛さと同じで本人にしかわからない苦痛でもあります。一つ一つ原因を確かめていって苦痛から解放してあげましょうね。

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