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内分泌疾患その2.副腎の病気について

2012.08.24

副腎は腎臓のすぐ上の部分にあって、ホルモンを分泌する内分泌器官です。この副腎の皮質という部分からコルチゾールというホルモンを分泌します。このホルモンは血糖値や脂質代謝に関与し、炎症を抑える作用や尿量を増加させる作用もあり体にとって非常に重要な役割を担っています。このホルモンが多すぎても少なすぎでも体に不具合が生じてきます。今回は副腎の機能亢進症(別名:クッシング症候群)と機能低下症(別名:アジソン病)についてお話します。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
 〈発症〉5歳以上の中~高齢に多い。猫ではまれ
 〈好発犬種〉プードル、ダックスフント、ボストンテリア、ボクサー、ビーグるなど。
 〈原因〉(1)下垂体性:8~9割をしめる。大部分で下垂体腫瘍が認められる。
       (2)副腎性:腫瘍によるもの
           (3)医原性:ステロイド製剤の長期投与
 〈症状〉多飲・多尿・多食:よく水を飲むようになり大量におしっこをします。
また食欲も旺盛になります。
       皮膚の変化:皮膚が薄っぺらくなり、両側に対称性の脱毛がおきてきます。また石灰沈着(皮膚結石)や色素沈着などもみられます。


    

        身体の変化:四肢の筋肉が萎縮し、お腹が大きくなり、腹部が下垂した特徴的な外貌を示します。
 〈診断〉血液検査:GPT、コレステロール、ALP、血糖値の上昇
      尿検査:多飲多尿による比重の低い尿
      ホルモン検査:ACTH刺激試験:脳の下垂体から副腎皮質へ命令するACTHというホルモンを使い、刺激する前と刺激した後のコルチゾールの値を調べて診断します。この検査法では下垂体性か副腎性かは診断できませんがクッシング病であるかどうかは診断できます。
 〈治療〉下垂体性外科療法 :下垂体切除
               内科療法 :ミトタン(Op´DDD)療法
                       トリロスタン療法
                      ケトコナゾール療法
       副腎性:両側の副腎の外科摘出後ステロイドホルモンの補充
       医原性:ステロイド剤の投薬中止

副腎皮質機能低下症(アジソン病)
 〈発症〉若年から中年のメス犬で好発。猫では極めてまれ
 〈好発犬種〉グレートデーン,ロットワイラー,ポルトガルウォータードッグ,スタンダードプードル,ウエストハイランドホワイトテリア,およびホィートンテリアが比較的危険が高い。
 〈原因〉原因不明の特発性がほとんど。転移性腫瘍や副腎皮質機能亢進症の治療薬投与などもある
 〈症状〉虚弱、体重減少、食欲不振、嘔吐、下痢、多尿、徐脈、低体温、振るえ、痙攣などがみられます
 〈検査〉血液検査:軽度の非再生性貧血、低Na血症、高K血症、低血糖、   BUN・CREの上昇
      ホルモン検査:ACTH刺激試験を行い、ACTH刺激後コルチゾールの低下があるかどうかを検査します
 〈治療〉輸液による循環改善やステロイドホルモンの補充療法
    
副腎の病気は「元気」に見える病気です(特に副腎皮質機能亢進症)。ですから病気と思わなかったり、病院に連れてくるのが遅れたりすることも多いです。今回のような症状が見られましたら一度ホルモン測定を受けてみたらいかがでしょうか?当院ではコルチゾールの測定ができる機械を導入いたしました。即日結果がわかりますのでまずは検査を。

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