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ウサギの病気(2007.10月号)

2012.08.24

最近ウサギを診察する機会が多くなってきました。多くの小学校でも飼育動物として接触する機会が多いのに正しい飼育方法を知らずに病気にさせてしまうことも多いようです。今回はウサギで多く見られる病気についてお話します。


(1)皮膚科
皮膚糸状菌症:いわゆる水虫です。リング状に脱毛したり、多くのふけやかさぶたが認められます。高い湿度や栄養状態の悪化などが誘因となることがあります。
外部寄生虫:耳の中に寄生する耳疥癬、皮膚に寄生するノミ、シラミ、ツメダニが良く見られます。
湿性皮膚炎:流涎によって胸前に、尿によって陰部周辺にただれたような皮膚炎が生じます。
足底潰瘍:肥満で軟便のウサギや金網製の床などの条件で足の裏に細菌感染から深い潰瘍へと進行する病気です。
(2)口腔疾患臼歯過伸長
不正咬合:ウサギで最も多く見られる病気です。大きな原因は不適切な食事にあると考えられます。切歯の過長や臼歯の過長により摂食困難を生じたり口腔粘膜や舌を傷つけてしまいます。

 
(3)消化器疾患胃内毛球症
胃毛球症:ウサギは嘔吐することができないため飲み込んだ被毛が胃の中で固まってしまい、食欲の低下や廃絶、胃潰瘍による突然死などが生じます。

消化管うっ滞:盲腸便秘、盲腸鼓腸がよく見られます。長時間の絶食や何らかのストレスに起因する採食の停止が引き金となり、盲腸の運動性が低下することにより生じます。

(4)泌尿器疾患膀胱結石

尿石症:ウサギにはカルシウム尿石の発生が多く見られます。排尿困難や血尿、努力性排尿などの症状があります。

  


(5)生殖器疾患子宮水症
子宮疾患:ウサギは子宮の感染症は起こりにくく、子宮内膜過形成、腫瘍、子宮水腫などが多く見られます。ほとんどが無症状で腹囲膨満を主訴にあるいは健康診断で発見されることが多いですが、中には子宮からの出血を血尿と勘違いするケースもあります。


(6)眼科疾患
鼻涙管閉塞:慢性的に流涙が見られ、結膜炎症状のない症例は鼻涙管閉塞あるいは狭窄です。そのほとんどは歯根病変からの炎症の波及もしくは歯根の過長による物理的圧迫が関与しています。角膜閉鎖症候群

 

角膜閉鎖症候群:結膜が角膜を覆ってしまう病気です。 

 


(7)神経疾患
斜頚:原因は口腔からの最近の潜入による中耳炎(末梢性前庭疾患)、他にエンセファリトゾーン脳炎(中枢性前庭疾患)などにより生じます。斜頚と同時に眼球震盪も見られ、重症時にはローリングを呈します。


他にもさまざまな病気がありますが、不正咬合や胃腸障害、多くの皮膚炎などは飼育管理の問題であることが多いようです。肉食獣である犬や猫などとは違い、草食獣であるウサギは絶えず食べていないと生きていけない反面、カロリーの取りすぎではすぐに肥満になってしまいます。ウサギは小さな犬でもなければ小さな猫でもありません。強いて言うならば「小さな牛」だと思ってください。飼育方法ひとつで寿命がかなり変わってしまいます。声を出して症状を訴えることもできないのでなるべく早く兆候を見つけてあげてくださいね

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